純正広角ズームレンズという安定感
気が付いたらいつの間にか発売されていた感のあるCanonの大三元レンズの広角域を担うLレンズは「EF16-35mm F2.8L III USM」である。現在、私は小三元(?)標準ズーム「EF24-70mm F4L IS USM」と大三元望遠ズーム「EF70-200mm F2.8L IS II USM」を所持しているが、広角ズームは持っていないので、是非とも手に入れたいアイテムなのだ。シグマの広角ズームなどにも心動いた時期があるが、耐久性や歪みのなさを考えるとやはり純正に越したことはない。そこはかとなく欲しい。
それにしても手ぶれ補正(IS)が非搭載
であることが若干、気がかりであるが開放値の大きさからシャッタースピードは稼げると思うので、それほど気にする必要はないかもしれない。手ぶれ補正がかからないほうが描写もよくなる気がするし、f2.8である必要性は他にも夜間、暗い場所での撮影にも向いている。あとは撮影者の腕によってもカバーするしかないのだろう。
充実のレンズ構成とコーティング
よく見れば旧型と同じような構成ではあるが、研削非球面レンズ、非球面レンズ、UDレンズと、さすがに蛍石までは搭載していないが、この構成だけ見てもかなりの描写が期待できそうである。Ⅱ型(旧型)のフレアが気になっていたので、SWCやASCという空気の膜だかを利用したコーティングにも期待している。
強気な価格設定…
希望小売価格299,000(税別)という強気な価格設定に辟易してしまうが、おそらくは税込み24万円弱くらいには落ち着いてきそうなので、そうそう手の届かない価格でもない気がしてきた。
気になる焦点距離の重複域
正直16-35という焦点距離は24-70と重複する部分(24-35mm)があるので、EF16-35mm F4L IS USMのときはあまり魅力を感じていなかったのだが、f2.8となるとまたそれだけで魅力を感じる。24-35の部分でf2.8が得られるとなると、逆に標準ズーム24-70を使う機会があまりなくなってしまいそうだ。35mmという焦点距離はなんだかおしゃれな写真が撮れる画角という認識があるので、テレ端が35止まりというのは個人的には重宝しそうだ。資金に余裕があれば11-24F4.0という選択肢もあるが、あそこまで出目金だと気を使いそうだし、そこまでの広角を求めてはいないし、テレ端が24止まりだと普段使いはできなそうだ。
以下、焦点距離ごとの私の認識という先入観
11mm 使いこなせる気がしない。もう少しで魚眼。
14mm 広角以上、超広角未満的な。
16mm 風景用。広角だけどもっと広角が欲しくなりそうなボーダーライン。
21mm 街撮り向き。GRにテレコンつけたのと同じと考えれば十分に広角だ。
24mm ほぼ標準と考える。広角という認識はあまりない。
35mm そつなくまとまる画角。余計なものが少し入り、それでいて主題の印象も薄れない。
40mm パンケーキなイメージ。積極的に使おうとは考えない。
50mm いろいろな意味で標準。ここは矢張り単焦点が欲しくなる。
70mm 望遠には届かないが、近くにもよれないもどかしさ。
85mm ポートレート専用と割り切れる距離
100mm あまり意識しない。
200mm ポートレートを撮るには十分な望遠。鳥を撮るには足りなすぎる。
400mm ぎりぎり鳥を狙える。街中では怪しまれる段階。
500mm以上 未知の領域
というわけで(?)常用レンズにも使えそうなので欲しいのである。こうして16-35f2.8と70-200f2.8を揃えて行く行くは50f1.2の新型を揃えれば私はもうこれ以上、レンズ沼に嵌らなくて済むのである。
と、信じたい。
※12/13追記 関連記事
※2018/12/27 購入リンク追加
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