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新宿御苑 de 薔薇撮る

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ある日の昼下がりの日曜日に新宿御苑へ向かった。今回の撮影散歩では単焦点レンズの開放縛りにて撮影をする。数年ぶりの写真を同じ趣味とする仲間たちとも無事に大木戸門前にて邂逅し、会話と散策を同時に愉しみながらの撮影となった。午前中に降っていた雨も上がり、時折見せる太陽は私の眼には眩しく、まだ濡れているだろう青々とした芝生の上に人々は寝転がりながら休日を満喫している。まるで平和をそのまま絵にしたような光景。そこにファインダーを覗く価値がある。

薔薇の色は難しい。薔薇に限らず花の色は難しい。目で見た色とまったくは同じにはならない。そもそも私の見ている薔薇の色と、誰か見ている薔薇の色すら違うかもしれないというのに、まったく不安定な世界だなと思いながらシャッターを切る。それによって少しでも確かなものになるだろうかという希望を抱きながら。って。どんな中二病だ。

開放主義は時につらい。花びらの全てにピントを合わせて撮りたいところだが、試行錯誤しながらもボケをうまく花の上を、葉の上を、空間を回しながら、被写界深度の隙間に解像する花びらを探す。特にこのRFレンズというやつはEFレンズと違って、ピントがきたところの解像度がFOVEON並だから、使いこなすのはなかなかどうして難しいものだ。EF50mmの時は許されたピンボケもまた味わいという逃げが許されないのだ。

写真を撮るときは何も考えなくていいし、むしろ何も考えない方がいいのではないか。RAW現像などでこねくり回さず潔くJPG撮って出しでいい。単焦点レンズで花を撮るのは意外と難しいものだ。

ところどころで日陰と日向が交錯し、減光フィルターを取り換えながらの撮影となった。日陰の中に凛と咲く薔薇の佇まいに惚れ惚れとしながらシャッターを切る。ボケもうるさくない感じで心地よい。

もうピントを合わせるのを半ば諦めて自暴自棄に撮影を続ける。絞ればいいじゃないかと思われるかもしれないが、そこは開放主義者のプライドが許さないのである。どこにもピントが合っていない写真というのも乙かもしれない。

日向で撮る薔薇もまた好い。ボケの丸ボケをもう少しうまく活かせるようになりたいものである。今度はEOS R5 + RF50mm F1.2L USMとEOS 5DM3 + EF50mm F1.2L USMの二台持ちで比較写真を撮ってみるのもいいかもしれないと考えた。実際はかなりの重量になってしまうし、煩瑣になるから考えるだけにしておこう。

白。花弁がものすごい解像をしている。光の色が暖かい。

真上から撮るとピントの合う箇所が増える。そんなこんなで撮影に没頭していると、閉園の時間となってしまったので退散となった。もう少し花を撮る技量を磨き、次回は京成バラ園にも行ってみたいものだ。

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