巷では猫も杓子もフルサイズミラーレスと騒がしい限りである。今まで一眼レフカメラを使っていた人間も手のひらを返したようにミラーレスを使い始めるという体たらく。プライドもなにもあったもんじゃない。僕からすればそれはただの裏切り行為のように見えなくもない。女房とカメラは新しいほうがいいと言っているようなものだ。
挙句の果てにはキヤノンからS〇NYに乗り換えたとか、別に止めはしないがもはや愚の骨頂である。そういう人間は一生、その時々に覇権をとっているメーカーの尻を追いかけて、マウントを代えては散財してゆけばよいのである。ある意味、経済に貢献もしているしいいことなのだろう。特に誇らしげにαなんたらを振り回す、年寄りの老人(トートロジー注意)などは、オレオレ詐欺に引っかかるよりはましだろう。
ということで、どういうことだかわからないが、ただの貧乏人の嫉妬からか、僕がEOS Rを買わない41の理由を列挙しようと思う。実のところまだ41個も思いついていないのだが、なんとなく41歳ということもあり、41個列挙したくなったから書こうと思ったのだ。以下、買いたくても買えない、もしくは買いたいけど買いたくない人たちが、買いたい衝動を抑えるために読んでもらえば幸いである。合わせてこれからのミラーレスの発展に期待したい。ツンデレか。
※2019.1.5 赤字にて自己反論追記。
1.EVFが満足できるレベルに達していない
これはどのミラーレスにも言えることだが、EVF(電子ビューファインダー)まったくもってダメダメである。荒っぽすぎてだ。例えるならPSVRよりも荒っぽい気がする。369万ドットの有機ELでもダメダメである。まあどんなに頑張っても一生、OVFには追い付かないのだけど。。露出がプレビューできるとか別にどうでもいいですしおすし。
※人間の目の画素数は5億7500万画素相当ともいわれているので、EVFに完全に肉眼と同じレベルを求めるのは、要求が高すぎではないか、慣れれば意外と大丈夫になるのではないか。
2.ボディ内手振れ補正が非搭載
これは言われ尽くされていることだが、僕は別にこれをそれほど必要とはしていない。オールドレンズを使うときにあったらいいなくらいには思う。逆になまじ搭載された場合の発熱問題やバッテリーの消費問題の方が気になる。あとはレンズ側の手振れ補正とどのように協調するシステムが作られるかなど。
※おそらく次のモデルでは搭載されるだろうが、そこまで手振れをおそれるほどカメラの腕に自信がないのは情けなくないか。
3.バッテリーの持ちが悪い
公式でバッテリー1本で約370枚とある。はっ、なんだそれやる気ないんじゃないか。これじゃバッテリー三本は持ってないと不安になりそうだ。EOS5D3と共通のバッテリーが使えるとはいえ、心もとない。実際には公式より撮影枚数が上がるとは思うがどんなに頑張っても1000枚もいかなそうだな。
※こまめに電源のオンオフをして、サーボAFなどを使わなければ幾分、マシになりそうではある。せめて500枚弱撮れるならバッテリー2本で十分では。縦グリップつけるのもありなのでは。
4.マルチコントローラーがない
EOS5D持ちとしてはこのジョイスティックみたいなのがないのがつらい。マルチファンクションバーってのがついているが使いにくそうだし、誤動作しそうだし。
※マルチファンクションバーは、起動を長押しタイプに変更できるし、機能削除もできる。ジョイスティックがないのは、液晶の操作で代用することに慣れるしかないと割り切ればいいのかな。
5.バリアングルが邪魔そう
使わなければいいって話だけど、EOS60D使っていた時にこのバリアングルはすごく使いづらかった気がする。特にバリアングルしたまま移動しようとすると邪魔で仕方ないし、壊れそうだし不安。
※自撮りの映像を撮る際は重宝しそうだ。また裏にして移動時に液晶保護にもなりそう。
6.連写速度が微妙
EOS5D3の秒6コマよりは、8コマと速いけど、10コマくらいはあってもよかったのではないかな。
※今までの撮影で、そこまで連写性能を求めていたか?
7.RFレンズが超高額
現在、四本発表されているが値段が以下である。
RF24-105mm F4 L IS USM 155,000円
RF28-70mm F2 L USM 420,000円
RF50mm F1.2 L USM 325,000円
RF35mm F1.8 MACRO IS STM 75,000円
かろうじてRF24-105が手が届きそうだが、EF50f1.2を買ったばかりの私には、RF50f1.2を買うことなど到底考えられないのである。
※これからどんどん発表されるだろうから、安めのものも出揃うだろう。
8.RFレンズが重い
例えば、単焦点の以下のレンズを比較すると。
EF50mm F1.2L USM 590g
RF50mm F1.2 L USM 950g
である。その差360g。なんでミラーレスになったのに、レンズが重くなるんだか、理解不能。よほど性能がよくなっているのかなんなのか素人の僕にもわかるような記述がないと、到底、買い替えようとも、買い増ししようとも思えないのである。
※ミラーレスに軽さを求めていること自体がもうすでに時代遅れなのではないだろうか。軽さを求めるならEOS kiss MやEOS M5あたりが対象となるだろう。
9.マウントアダプターをつけることの負け組感
EOS Rは20万ちょっとで買えるんだなと思い、買ったはいいけど、EFレンズしか持ってない。じゃあマウントアダプター買わないとなと思い、同時に買ってみる。いざつけてみるとなんだかレンズがすごく長く見える。RFレンズ買えないから間に合わせでEFレンズをつけてる感がどうしようもない負け組感がする。
※そんなこと気にしないことだ、何を見栄を張る必要があるのか。自分の愛するレンズを大切に使うことに負け組という感覚を抱くほうがおかしい。
10.マウントアダプターの性能が不安
EFレンズの性能をどの程度引き出せるのか、ISはちゃんと連動するのか、遅延はないのかとか不安要素が多すぎる。
※キヤノンの純正レンズであれば、それ以上ないほどの対応具合なはずだ。AF速度などは不安があるが、そこまでのAF性能を求めるならRFにするしかないのでは。
11.マウントアダプターの分、重くなるのが厭
仕方ないことだがマウントアダプターの分だけ重くなる。コントロールリングマウントアダプターEF-EOS Rの重量は130g。
EOS R本体 580g + EF-EOS R 130 = 710g
EOS 5DmarkⅢ 本体860g
その差、150gしかない。EOS5DmarkⅣだともっと差は縮まる。せっかくミラーレスにしたのに150gしか軽くならない!
※8に同じ。
12.レンズを含めた総重量では逆に重くなる
以下、デブの総重量。
ミラーレス EOS R本体 580g + RF50mm F1.2 L USM 950g = 1530g
一眼レフ EOS 5DmarkⅢ 本体 860g + EF50mm F1.2L USM 590g = 1450g
。。。。
※これは組み合わせの問題だ。それでも本体は軽いのだから、レンズによっては軽いものもあるだろう。
13.グリップの形状が微妙
なんだか持ちづらいような気がしなくもない。
※そこまで持ちづらいというほどでもないのでは。
14.EFマウントを切り捨てようとしている姿勢
これが納得できないというよりは、EFレンズユーザーへの裏切りとしか思えない点が腑に落ちない。極端なことをいえばEFレンズもそのままつかえるフルサイズミラーレスを出したらはじめて買うかどうかの検討段階になるかなといったところだ。RFにマウント変えることは、別のメーカーのカメラ買うようなもんじゃないかよ。
※一応、マウントアダプターで救済措置はしている。フランジバックの都合上、ミラー部分がなくなり22mm短くなっている都合上、物理的にEFレンズに対応させたミラーレスを作るということはフランジバックの差分(22mm)を長く作らないといけないので、結局マウントアダプターの長さ分大きな本体になってしまうのだから仕方ない。
15.メモリースロットがひとつな時点で察する
もっと高性能なEOS R2とかがでるんでしょどうせ的な。個人的にSDカードはいやだから。コンパクトフラッシュが好きなのです。
※そもそもプロでもないのだから、ダブルスロットでRAWとjpgの振り分け保存など使っていなかったことに気づいた。
16.どう考えてもEOS5DmarkⅢの代わりにはならない
よね♡
だね♡
17.RF24-105で誰かが撮った風景写真が美しい
ネットで見ると、なんだか惚れ惚れするような画質でいい写真が多い気がする。例えるならEOS5DsRなんかで撮ったくらいの?・・・と、たまにはデレてみる。
18.改めて考えるとEOS Rって名前がダサい
なんとなくアナグラムでERO Sって変換されちゃう。。
※名前がかっこよかったら買うのかい?
19.ファインダー覗きながらタッチパネル操作できるか?
紹介ページみると、ファインダー覗きながら、指でタッチパネルでピント合わせられるとか書かれてるけど、正気を疑う。しかも鼻と蟹当たって誤動作しそう。イテッ
※タッチパネルの動作領域は設定で変更できる。
20.そもそもタッチパネルで設定操作しようとかしない
そんなことなんかしたくない。プロっぽくないじゃん。プロじゃないけど。
※プロじゃないからいいんじゃ。
21.でも写真は撮れると思う
そうだね、写真は撮れる。これは間違いない。
22.電源スイッチの位置
ヨドバシでこないだ触ってきたんだけど、なんか電源の位置だけがポツンと左で慣れなかったンゴ。
※5Dもそうだろ。
23.既に買った人柱のレビューが不安
盲目的に買ってよかったと称賛する人と、こき下ろしている人が両極端すぎな気がしてくる。
※その辺は、最終的には自分の判断で買うべきだね。
24.動画性能とかどうでもいい
動画なんてむしろ撮れなくてもいい。
※撮らないにしても、4K30P弱撮れるみたいだし、いいんじゃ。
25.レンズが揃ってない
大三元といわれるようなRFレンズがまだ出ていない。出るとしたら、
RF12-35 f2.8
RF24-70 f2.8 IS
RF70-200 f2.8 IS
とかかな?
※いつか出るだろうね。
26.特にどうしてもいますぐミラーレスを買う理由がない
買う理由がないというのが、買わない理由とか。
※欲しいときが買い時ともいうね。
27.EVFなので動体性能悪そう
動き物には弱いはずだ。多分。
※追記 少なくとも激しくカメラを振るとEVFはついてこれない感じだった。
※EVFだからまだ発展段階だから仕方ないね。
28.操作が慣れなそう
慣れたら慣れたで今度は一眼レフの方が使いにくくなりそう。
※買って使って慣れればいいんじゃないかな。
29.キヤノンがまだ本気出してなさそう
そのうちスーパーサイヤ人級になって、新しいのが発売された時の後悔といったら半端ないでしょうね。
※その時は買い増しか買い替えだね♡
30.顔認証AFとか瞳AFとか信じられない
あんまりそういうのに頼りたくない。
※あって困るものでもない。
31.サブ機ではなくメイン機にできるミラーレスが欲しい
そういうことです。EOS5DmarkⅢを安心して手放せるようなのがいいです。
※無理して一眼レフを手放さなくてもいいんじゃないかな。
32.携帯性がなさそう
アダプターつけるし、バッテリーも増えるし、レンズは共通だから、不安だからメイン機の一眼レフも持っていこうってなると、もう考えるだけで疲れてくるよね。
※どっちかひとつだけ選ぶ楽しみもあってもいいんじゃないかな。
33.暗所に強いっていうけど
そんなに毎日星空撮影するわけじゃないからな。
※EVFが暗所でよく見えるのは魅力のひとつかと。
34.高感度ではないようだ
いくら暗所に強くても、ISO上げたときのノイズが多ければあまり意味がないような。。
※ISO100で三脚に乗せれば解決さ。
35.情弱御用達の機器感
なんとなく持っていてはいけないカメラな気がしてきた。
※でもだからってブログのタイトル的には、α7RⅢ持ちたくないでしょ?
36.ミラーレスにしなきゃという強迫観念
そんなものに支配されたくない。僕はミラーレスはいまのところ上記の理由で買いたくないが、買わなければ時代に残されていくだとかそういうマイナス的な思考で乗り換えたくないのである。
※ごちゃごちゃ言わないで男気で買えばいいだけのことだ。
37.まだ一眼レフすら使いこなせていない
例えば絞り込みボタンとか全然、使いこなせていない。もっとちゃんと今使っている一眼レフに向き合ってからでもいいのではないか。ミラーレスに乗り換えるという理由は、もう今使っている一眼レフではだめだと思ったときじゃないとだめなんじゃないかな。今の一眼レフでもいいと思ってるのに、ミラーレスに乗り換えるってどういう理屈からだよって思うよね。ただの新しい物好きな情弱なキヤノン信者じゃんそれじゃ。
※だいぶ使いこなしているとは思うぞ。
38.実はもうそろそろネタ切れ
これだけ書きたいことを書いたのだからもうそろそろ書くこともなくなってきた。そもそも実機も店頭で触った程度で、どんだけのことを書けるんだって感じだ。ちゃんと少なくとも何日か使ってみてこういう記事は書くべきじゃないのか?
※そうだな。
39.買わない理由を考えている時点で買わない
買わない理由を考えるということは、つまり買う気がないということだ。買うならもうこんな記事を書く前に買ってるんじゃないかな。
※こうして反論を書いているということは、買っちゃうフラグなのかな?
40.カメラはただの写真を撮る道具である
僕の目的はミラーレスカメラを買うことじゃない。写真を撮ることなんだ。それなのに最近、あまり撮ってない。あまり撮ってないから、写欲を意図的に上げるためにミラーレスカメラを買おうとしているような不純な動機が己の中に内在していることに気がつき自己嫌悪しているのである。
※それはその通りだ。
41.以上の40の理由をクリアした時まで買わない
そういうことにしておこう。
※クリアしたか?
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