私が買ったのは2013年11月だから、かれこれ2年以上が経過している。当然ながら買って後悔はしていない。ただ良い点ばかりではないのも確かである。この2年間使ってきて気づいたことを書いてみる。これから買おうか悩んでいる人にとって参考になれば幸甚だ。
良い点
- 何よりも写りが良い。この一点に尽きるかも知れない。
- オートフォーカスのピントが文句なしに速い。
- f2.8はそれなりに明るいので室内や夜間でも撮影が捗る。
悪い点
- やはりときとしては重い。長距離の散歩撮影では距離に応じてつらくなってくる。
- 逆光耐性は好みにもよるが、癖があるので注意したい。
- 大きくて白くて目立つので、街中ではなかなか構えづらいときもある。
発売日について
2001年9月 EF70-200mm F2.8L IS USM
2010年3月 EF70-200mm F2.8L IS II USM
現行のⅡ型は発売から6年が経過しようとしているやや微妙な時期ではあるが、買うタイミングとしてはハズレではないと思う。今のところF2.8の後継機の噂は聞かないが、東京オリンピックなどのことも考えれば、時期EF70-200mm F2.8L IS III USMは2020年頃までには出るのかも知れない。あくまで憶測だが逆光耐性が改善されたり、BRレンズを搭載したりして軽量化が図られるような気もする。
※2018/12/27追記 III型は予想よりも早く2018.9月発売された。レンズコーティングが新しくなり、フレア抑制や逆光耐性が高まったくらいであろうか。EFレンズとしては最後になりそうなので、RFマウントへ移行することを想定すると、買い時かどうかは難しいところだ。
当時の購入金額はヨドバシカメラにて240,000円であった。11%ポイント還元で実質210,000円程度である。現在のヨドバシでは256,300円である。価格.comでは最安223,800円と若干、値上がり傾向にあるようだが、22万円台なら妥当なところだろう。
使用するカメラボディについて
Canon EOS60Dや70DなどのAPS-C機で使うことを考えている場合は70-200mmが35mm換算で1.6倍の112mm-320mmになってしまうので注意したい。一見、テレ端が伸びるのでいいような気がしてしまうが、70mmが使えないのが相当ストレスになると思われるので、被写体にもよるだろうが基本的にはフルサイズ機で使うことを考えるべきだ。
被写体について
これは70-200mmの焦点距離のレンズに共通して言えることだ。当然、適正には個人差がある。
適している被写体
ポートレートは室内、室外を問わない。
風景は広角で撮りたい場合を除けば良好。
植物はマクロ的な感じでも撮れる。紅葉レンズと言われる(?)ほど紅葉を撮るのに適している。
車や電車は天候状態を考えなければよく適している。
適していない被写体
建築物はパースを活かせないので難しい。
工場夜景も建築物同様、遠方からやアップのみなど撮れる絵が限定される。
鳥は200mmでは短い。余程近ければ可だが、最低でも500mmは必要といわれている。
どちらとも言えない被写体
物撮りは可も無く不可も無くといったところだ。
重量について
これが一番の懸念事項であろう。レンズ重量は1490gであり約1.5kgある。撮影に行くときは当然、このレンズだけを持って行くわけではなく、最低限、カメラのボディとカバンくらいは持って行くことになるので、少し重いカバン2kgと、少し重いフルサイズ機800g程度を持って行くだけで、合わせて5kg程度になってしまうのである。その他、ちょこちょことバッテリーやレリーズなどの細かいものを追加しているとあっという間に7kg代に届きそうな大荷物になる。不安であればカバンに何か重い物を入れて7kgくらいにしてどれくらいのものか試してみるのもいいだろう。
カバンはバックパックタイプと、ショルダータイプで大分、感じる重さは違う。リュックなら軽いもので1kg前後のものもあるので、軽量化の道は残されている。ただしリュックはレンズの交換がやりづらいという致命的な欠点がある。撮影に入れば移動がそれほど伴わない場合、且つ頻繁にレンズの交換が必要な撮影に於いては、ショルダータイプが断然、有利である。
この重さに心折れてEF70-200mm F4L IS USMに心動いていることがあればもう少し待つべきだろう。このレンズは発売日が2006年11月と10年近く前の為、そろそろ後継機の噂が出始めているからだ。
※2018/12/27追記 両方同時に刷新された。
さて、別に買うことを薦める記事ではないので、感じていることをただ書いただけであるが、参考になっただろうか。何か不明な点があれば解る限りで答える。
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