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【RFレンズ】背反するボケと超解像を両立したRF50mm f1.2L USMを買った話

Lens
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時は2023年2月5日。良く晴れた日。なんとなく見るだけのつもりで入ったヨドバシカメラ町田店にて、私はキヤノンの単焦点RFレンズ「RF50mm F1.2 L USM」を買っていた。ちょっと何を言っているのかわからないかもしれないので、もう一度言おう。私はキヤノンの単焦点RFレンズ「RF50mm F1.2 L USM」を買っていた。

「ふぇっ!?」

そんな高いレンズを、EF50mm f1.2というレンズを持っていながら、なんでいきなり買ったんだ。時は遡ること約10ヶ月。ブログの記事にはしていなかったが、実は私は昨年4月7日にRF24-70mm F2.8 L IS USMを購入している。33,000円(ヨドバシ価格302,500→335,500※現在は341,000円)の値上げ前の駆け込み購入をしたのだった。

この大三元標準域ズームレンズの高解像度には感嘆し、焦点距離的にもオールマイティなレンズを手に入れて満足はしていたのだが、どうしてもRFのLレンズの単焦点レンズが欲しい欲求が沸いてきてしまったのだ。そこで候補に挙がったのが以下の四本のレンズであった。

RF135mm F1.8 L IS USM

RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

RF85mm F1.2 L USM

RF50mm F1.2 L USM

135mmは今までにない画角の写真が撮れそうだし、f1.8とはいえ望遠側ということもありボケも綺麗そうで、何より新しく発売されるレンズとあってひときわ興味は沸いたが、室内で使いこなすには些か難しい焦点距離な気がしたのでひとまず保留。手持ちのEF70-200で135mm域固定で練習してからでもいいだろう。

100mmはマクロだし、花を撮るのには打ってつけという感じで好印象であったが、割とお蔵入りしそうな焦点距離だし頻繁に使うことがなくなりそう。そして単焦点にしてはf2.8とズームレンズでもカバーできる明るさなので保留。SAコントロールはなんとなく蛇足機能な気がしなくもないし、EF100mmとの性能差が少なそうというのも気になったのだった。それでも1.4倍マクロは楽しそうだし、比較的価格が安い(といっても17万円位)のはいいと思った。

RF85mm f1.2は高い、重いで候補から早々に脱落。BRレンズ使用だし描写性能はトップだと思うけどね。

RF50mm f1.2についてはBRレンズではないことからキヤノンが本気を出していないような疑念が生じ、少し引っかかっていたが、分厚いUDレンズが中央群に使われていたり、絞り羽が10枚だったりと魅力的なレンズに思えてきた。そしてやはり焦点距離50mm自体が好きな焦点距離なのと、EF50mmf1.2の画質は味があって好きだけど収差やパープルフリンジが気になることは否めず、どうしてもRF50mmなんてなくてもいいとは言い切れなかった。

これから先もずっとRF50mm f1.2のことが気になって考えてしまうなら、いっそ買ってしまった方が楽になるかもしれない。50mm f1.2という単焦点レンズを二つも所持することに何とも言えないもったいなさというか使いこなしの難しさを感じていたけれど、RF50mm f1.2を買ったとしてもEF50mm f1.2も持ち続けていれば、RFの高解像度な描写と、EFの味のある描写のレンズを同時に持っていることができる。つまり充実感は単純に倍になる筈だ。解像度から生まれる切れのあるツッコミと、オールドレンズさながらの味のあるボケ。この二つのレンズの間に、まるで漫才コンビのような関係性が生まれるかもしれない。ちょっと何言っているのかわからない。

話をヨドバシカメラに戻して「RF50mm F1.2L USM 357,500円」という価格表示を見て、ずいぶん値段が上がったなと眺めていた。この時点で今日、購入する意思はなかった筈だ。そこに店員が左から現れた。そして何も値切ってもないのに私の耳に「338,000円にできますよ」と囁いてきたのだ。買うつもりはなかったのだが、そんなに値引きをしてくれると少し心が揺れてしまう。「背中を押せばいいのかな?」といつの間にか私の右にいた妻が囁いてきた。店員としばらくレンズ談義。そして「なんとか335,000円までできると思います」とダメ押しがきた。つまり11%ポイント還元を反映させれば実質298,150円となる。価格.comの最安値315,000円(2023/2/5現在)より全然安い。結局、気がつけばKenkoのゼクロス2プロテクトフィルター(9,800円)とセットで購入していた。IYH!!!

 

早速、開封の儀。

RF50mm f1.2L USMとEF50mm f1.2L USMを比較

RF50

EF50

RF50

EF50

 

こうして比べてみると明らかにRFレンズの解像度が優れている。そして45cmから40cmと5cmだけ寄れるのも地味に嬉しい。EFレンズの味わいもまた良くも悪くも引き立ってしまったが、EFレンズの収差は味わいとして楽しむ余裕があればこれはこれでよいのである。そういった余裕もRFとEFを同時に所持することで生まれてくる思わぬ副反応といったところだろうか。以下、うちのわんこの写真でEFレンズとRFレンズそれぞれで撮った写真を一枚ずつ載せておくますわん。

EFレンズの味わい

 

RFレンズのキレ

 

以上、私がレンズ沼に落とされた現場からは以上です。ファーストインプレッションにもならないような感じでしたが、皆様がレンズ沼に落っこちるための、またはレンズ沼に落っこちないための参考になれば幸いです。

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