以前からCanonのフィルムカメラAE-1で撮影すると、オレンジ色の光が被ってしまうという現象に悩まされていた。以下の記事でその載せたのだが、親切な方がモルトの劣化だろうと教えてくれたので、結構、経ってしまったがAE-1用のモルトプレーンを購入し、自分で張り替えてみたのである。
モルトプレーンを張り替えた。
今回は新品のフィルムを購入した。カメラのキタムラで1本税込950円のFUJIFILM SUPERIA PREMIUM 400(36枚)である。ヨドバシカメラでは3本で税込2700円-10%還元だ。大して変わらない。因みに現像はカメラのキタムラで1本600円する。CDに焼くと500円するが、フィルムスキャナCanoscan9000F markⅡで自分で行う。
ScanGearの設定で、2400dpi,輪郭協調、褐色補正強、手動露光調整200%、高画質モードでスキャンした。
(左)上がAE-1で、(右)下がEOS5Dである。今回はどちらも開放絞り縛りで撮っているので、AE-1がf1.4で、EOS5Dがf1.2である。EOS5Dの方はRAW撮影でCaptureOneにて未加工でJPGエクスポート。てかJPGで撮ってもよかったな。
最初にテストショット。いきなりピンボケ。
発色はいいな。褐色補正はしているけどね。
こうしてみると昔みたいだ。
スターバックス。
同じ光景でも当然、微妙に違う。
久々のフィルムカメラなので一枚一枚が緊張する。
当たり障りなく街並みを遠景ばかり。
開放なのでどうしても白飛び気味になるな。
因みにここは町田。
光の感じがきれいだ。
こういう街並みは本当は開放じゃなくて、F8くらいで撮るものだね。
なんか好きだな。AE-1の焼け具合みたいなのが。
恐れていたオレンジ被り現象がやや現れた。
逆光の耐性を調べるために敢えて。
マンホールきれいすぎない。
こうして比べるとEFレンズは現代的だな。
ISO感度が400固定なのと、AE絞り優先なので正確な比較ではない。
駅で人を待っている感じ。
町田は人が多い。
本当は玉ボケとかも上手く撮りたいんだよ。
露出テスト。
どっちも味がある。
日が暮れてきたのでISO400だと厳しいかな。手振れ注意。
だいぶ暗いなと感じてきた。
希望写真館。
AE-1の写りいいなー。感動する。EOS5Dは後ろの方にピントが行ってしまった。
いつも行列のできる仲見世商店街。
飲みたくなってくる。
これは露出の設定がEOS5Dが間違えたな。
どうやらオレンジ被り現象も治ったようで一安心といったところである。
やはりフィルムカメラでは出ない味がある写真が撮れるなと感じた。開放なのでピンボケ写真もあるがそれもまた一興。EF50mmf1.2も味のあるレンズだと評判ではあるが、こうして比べてみるとややもすると現代的な感じに思えてしまうから不思議だ。
フィルムカメラの緊張感は代えがたいものがある。シャッターを切ってもすぐに確認できないもどかしさ故に、絵が出てきたときの感動もひとしおだ。現像代もフィルム代も嵩むし、面倒ではあるし、金銭的なコストもかかるが、ふと写真を撮る楽しさを忘れかけた時に持ち出して撮ってみたいと感じだ。
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