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【読書感想文】土井善晴『一汁一菜でよいという提案』読了

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だいぶ前に買って、途中まで読んでいたのだが、本日読了した。一昨年、山梨にひとりで住んでいたころに出会った本である。独身の男にひとつの希望を与えてくれる本だ。この本を切っ掛けにして、生まれて初めて自炊をして、弁当を作ることを覚えたのである。

最近は自分では作っていないが、自分で作る料理がこれほどおいしいのかと感動した記憶がある。目玉焼きの作り方を覚えた。卵焼きの作り方を覚えた。みそ汁の作り方を覚えた。スパゲティナポリタンを覚えた。料理を作ることが生きることの自信にも繋がった気がする。そして毎日が輝き始めるような感覚。

自信というのは、上手くやろうとか、おいしく作ろうとかいうことじゃない。ただ自分なりに力を抜いて、好きなように作ればいいのだと学んだ。筆者の精神が深く語らずとも、料理を通じて生き方そのものが伝わってくる、わかってくる。上手く生きなくてもいい、きれいに生きていきたい。そんなことを想える本である。私の宝物である。

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