私は夢の中で写真を撮るということがときどきある。そして
「これは夢だから写真を撮ってもメモリには残らず、目が覚めたら消えてしまうんだな」
と絶望していることが多い。それでももしかしたらこれは現実で、写真は残るかも知れないという希望を持っているのである。
夢の中で夢だとわかってしまうことを明晰夢というようだが、その状態になったとしても、半信半疑ということには変わりない。夢だと気がついても、もしかしたら現実かも知れないという思いが消えないのである。
そこで今日は夢の中で夢だと判るために、夢の中で写真を撮っているときに思い出したいことを考えてみた。
1.写真を撮った後、メモリーに記録されてるかを確認する
これは大事な作業である。実際に撮った写真が記録されているかを確認する。大体、夢であればでたらめな画像がでてきたり、いくら探しても見つからないということが多い。
それでも撮った写真を探すことに夢中(夢の中で夢中になるとはこれいかに)になってしまい、夢であることに気づけないこともあるので注意したい。
2.カメラやレンズの型番をチェックする
カメラやレンズの型番をよく見てみよう。夢の中で自分の手元を見るという行為はあまりしないのではないだろうか。考えてみれば夢の中で、手を意識することはあまりないようにも思える。そういう夢のウィークポイントをつけば、自ずと夢の脆弱性が発露し、夢を夢だと看破できることだろう。
3.スマホやケータイの履歴を見る
これは昨夜の夢の中で気づいたことである。夢の中、スマホで写真を撮っていたのだが、ふとこれは夢だと気がついてしまった。そこでスマホの通話履歴などを調べたのである。でたらめな履歴が表示されるのかと思いきや、そこには履歴が全くないという状態であったのだ。そこで私は夢だと判断するに至った。
4.メガネを掛けているかどうかを確認する。(メガネの人限定)
これはまだ試したことがないのだが、有効な方法かも知れない。学生時代に私はやたらと視力の悪い夢を見て、夜中起きて、現実世界でメガネを掛けて寝直したことがある。そういう心理的な影響も夢に現れると考えていたからなのだろう。
5.ジャンプしてみる
これはカメラや写真とはあまり関係ないが有効な方法だ。私は夢の中で成長している。バスケのダンクシュートをするのが夢であったのだが現実ではかなわず、夢の中でひたすら練習をしていた。そして夢の中の世界限定で、安定してダンクシュートが成功するというまでに成長しているのだ。何が言いたいか自分でもわからないが、夢の中ではやたらと空を飛べるほどにジャンプ力があるのだ。そのジャンプ具合をもとに夢かどうかを見極める。
以上。
この程度であろうか。まだまだ人それぞれで確認する方法はいろいろとあるかも知れない。夢の中で写真を撮っても、目が覚めてしまうとメモリーに記録されてないということは非常に哀しいものである。しかしそあるときそのような素晴らしく美しいと思える光景が、自分の脳内(夢の中)にあるというだけでも素晴らしいのではないかと考え方を改めた。
私は夢の世界もまた重要と考えている。明晰夢も当たり前のように起きるし、ある程度は制御もできる。夢と気がついても徒に興奮せずに、目が覚めないようにすることもある程度は会得している。
また現実よりもリアルと思える夢も見るようになっている。まるで望遠レンズやマクロレンズで見るような細かな細部を観察するような夢である。概して目が覚めてしまえばリアリティの段階は色あせる筈だがそれもない。クオリア的に現実を上回っているというのは危うい状態なのかもしれない。
いずれ現実世界を夢なのではないかと疑ってしまいそうである。もし現実世界で私が、これらの行動(メガネを掛けているか確認したり、突然ジャンプしはじめたり、カメラの型番をチェックしたり)をしているところを見かけたら、おそらく私はその現実を夢だと疑っているようなので「これは現実だよ」とそっと教えてあげてほしい。
あなたが私の夢の中の人でなければ。
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