今年からフィルムカメラを使い始めた。まだ操作に慣れず四苦八苦している最中なのだが、その過程も楽しみのひとつとして考えている。
何よりもマニュアルでピントを合わせることが楽しく感じてきた。オートフォーカスが不可能であるという縛りがあり必然的にそうならざるおえないのだが、だがそれがいい。
フィルムはもう枯渇してきているようだ、高騰しているようだが、とりあえず練習がてらということもあり、部屋の隅で眠っていたフィルムを引っ張り出しては試しに、それでいて真剣に撮っているという状態だ。
これが約十年前のフィルムである。フィルムは生ものであるという父の教えからすれば、到底ありえない年月が経過しているが、物は試しで撮ってみることにしたのだ。そして今回から写真店のフォトCDに頼らず、フィルム現像だけを写真店に依頼し、フィルムスキャナにてデジタル化を自分でやってみることにした。
これはフィルムスキャナ専用機というものではない。いわゆる複合機である。画質は一応、高い方の部類の機器ではあるが、それなりに限界はありそうだ。
空を試しにとってみた。ゴミの除去設定はしていないので、やや気になる。
エンジェルラダーがたまたまあったので撮ってみる。
大さん橋はあまたの人々によって撮り尽くされているが、それでも挑戦する。
昔っぽく撮れるな。
大さん橋の内部は絵になる。
ドミノ的な何か。
海の感じがよい。
青もなかなかよくでる。
BLUE。何度も見すぎてデジャヴを感じる。
窓も味がある。
ペンギン。
さすがにフィルム自体の古さの影響か、はたまたカメラの古さか、それとも己の腕の未熟さか。
鳥もSS1/500にすればなんとか形にはなる。
悔しいことに一番よく撮れた写真が標識であった。
まるで廃墟のように撮れる。そういえば明るいうちにこの場所を撮ることは初めてかな。
ドミノ的な何かパート2。
食べ物がやたら美味しそうに撮れるではないか。
どこかの花屋。
愛玩動物。
お気に入りのカメラバッグ。
味がある。
とても好きなボケ具合だ。
後ろにピントがいってしまったが、この空気感は好きだ。
編集後記
なんとか初フィルムスキャンに成功してほっとしたところだ。ただし店舗でのフォトCDの追い込む具合にはまだまだかなわないと感じる。緑の葉っぱの立体感とか、色合いの柔らかさはプロにはかなわないといった感じだ。それでも自分で現像するのは楽しいのでよしとしよう。
フィルムの現状についての悲哀
とりあえずさすがに古いフィルムを使い続けるのもなんなので、ヨドバシカメラにて新しいフィルムを購入した。Kodak SUPER GOLD400は数年前の当時は36枚撮りの5本入りで1980円だったのだが、現在は倍額くらいになっている。
そこで富士フィルムという選択肢を選んだ。36枚撮りの5本パックで2000円前半で買える。非常に適正価格であると感じるフィルムだ。
ローライ(Rollei)のフィルムという選択肢もある
今回、CP+2016の銀一コーナーにて、フィルムカメラAE-1を持っているところを、ローライ担当らしき外人にやたらを薦められたのがこのフィルムである。それぞれのフィルムの作例をスマホで見せてくれたのだが、タングステン調の絵作りが好印象であった。
それにしても高い。手を出してはいけない世界のような気がする。36枚撮りで1本2000円程度するのだ。ヨドバシカメラで買えると言っていたのだが、確かにあったがコーナーとしてはもうフィルム自体が風前の灯火なのが非常に哀しいところだ。いつか余裕ができたら一度くらいは試してみたいと考えている。
コメント
腕の問題ではなくモルトの劣化などの理由で光漏れしているんだと思います。
光漏れなら、モルトプレーンを交換すれば取り敢えずのところおさまると思いますよ、おそらく。
nutcrackerさん、コメントありがとうございます。
モルトプレーンというのですね。機会があれば交換してみます。
貴重な情報ありがとうございます。