ついにEOS-1D X Mark IIが正式発表された。私には注文する度胸はないが、あれこれと想いを巡らせてみる。
現在、私はEOS5D MarkⅢを所持しているのだが、買い増しすることの利点はあるのだろうかを検証してみたい。
1.動体により強くなる
オートフォーカスが最新になり速くなるだろう。測距輝度範囲がEV -2~18からEV -3~18になり暗所のAFに強くなる(これは6Dと同等くらいだろうか)。デュアルピクセルCMOS AFによる撮像面位相差AFがどれほどのものかは気になるところだ。最大61点(クロス測距点:最大41点)というのは変わらないようだ。
2.毎秒の連写枚数が増える
毎秒の連写枚数が約6コマから16(or14?)コマになる。これは数値では倍以上なので体感でもわかりそうな感じである。コスプレ撮影などで連写したらRAW画像の枚数がとんでもないことになりそうだ。
3.常用感度があがる
ISO100~25600(拡張ISO102400相当)からISO100~51200((拡張ISO409600)になる。常用感度はせいぜい12800くらいだとは思うが、余裕が出るのはいいことだ。シャッター速度は1/8000~30秒と変わらない。ただし私は基本的にISOは100で撮りたい派である。
4.4K動画に対応する
動画サイズがFull HD(1920×1080)から4K(4096×2160)になるのは、動画専門にはできないだろうが、それなりに使えそうである。ところでデジカメで動画撮影をした場合のピント合わせの仕方をよく知らないのは私だけだろうか。
5.GPSが内蔵されている
外付けにすると相当ごてごてしてしまうので、これは密かなアドバンテージかもしれない。どこで撮った写真なのか将来的に記録されているのは、なんとなく安心感がある。
6.縦グリップで縦構図が撮りやすくなる
重くはなるがバッテリーの持ちもよくなりそうだし、何より縦構図の構えが安定しそうである。そして標準でついているから、あとから縦グリップをつけたいなとどいう余計な衝動が起こらなくなるのはよい。
7.レンズの資産が活かせる
これも大きな利点である。NikonのD5には惹かれるものもあるが、レンズ資産の有効な利用を考えると、メーカーは統一せざるを得ない。
8.CMOSセンサーが最新になる
これにより高解像、高感度、高速読み出しが実現すると謳われている。S/N比の改善や、ダイナミックレンジが広がるのは期待したいところだ。画素数でいえば5Dmk3が2230万画素であるので、1DXmk2の2020万画素はやや少ないと感じる。これは5DsRなどとの差別化を図ったのかも知れない。
9.映像エンジンが最新になる
何事も最新であることはいいことだ。女房とカメラは新しい方がいいというものである。DIGIC5+からDIGIC6+が2基となることで、画質とカメラの基本性能が向上する。ノイズ処理能力なども向上してそうだ。
10.デュアルスロットがCF二枚になる。
現在の5Dmk3もデュアルスロットではあるが、CFとSDの組み合わせなので、やはりカードの種類は同じ方がよいのではないか。
以上である。これらの利点を手に入れるために、初値66万円程度を掛ける価値があるかは不明である。これほどの商品を気軽にAmazonでポチれる勇者になりたいものである。
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