モノクロ写真(Black&White)
よりよいモノクロ写真ライフを送れるようにとの思いから、また今までの自分の考えをまとめる意味も含めて、モノクロ写真を撮るときに意識したい10のポイントと題して書いてきた。モノクロ写真の撮り方のコツとして参考になれば幸いだ。
前回、前々回は前編、中編と題してポイント1~4、5~8を掲載した。モノクロ写真の撮り方とコツである。以下にいままでの分のサイト内リンクを貼っておくので参考にされたし。
今回は後編と題してポイント9~10を掲載する。最終回である。
9.モノクロの得意とするセンチメンタルな情景を意識する
モノクロ写真といえば、感傷的な思い出の中にいるような雰囲気というのがひとつの主流だ。それに乗っからない手はない。具体的な被写体としては下町の路地裏や廃墟などもいいだろう。また思い出の品物や、古めかしいものなどもよくマッチする。
こちらは某廃校である。合法的に公開されている。
わかる人にはすぐわかる場所。秋葉原のラジオ会館傍の、路地裏のような場所。バックショットもなかなか雰囲気がでる。
古めかしいというかアンティークな感じのバイク。現代とは思えない感じに撮ることができる。
センチメンタルな情景を意識することでのメリット
- 感情に訴えかけることができる。
- 過去にタイムスリップしたような写真が撮れる。
- 伝えたいことが明確になる。
- ひとつのスタイルとしてアイデンティティを獲得できる。
- モノクロのよさが存分に発揮される。
ただしあんまりにも感傷的になりすぎた、あざとい写真にはならぬように気をつけたい。モノクロ写真を主に撮っている写真家で思いつくのは、森山大道であろうか。彼の写真集などは持っていないが、彼が撮った宇多田ヒカルの写真のポスターを昔、実家の部屋に飾っていたことはある。
10.平面的な文字や模様に着目する
道を歩けば必ずあるだろう、そこら辺の落書きですら、モノクロ写真で撮るとそれなりに絵になってしまう。白黒になることで文字などはより主張がはっきりしてくるというのも、効果的である。
また平面を写真に撮ることで、F2.8ほどの開放域で撮ってもシャープに撮ることができるというのも実は大きな利点である。
都会を歩けば必ずこのような落書きはある。私はなぜかこういう落書きがとても好きだ。
繰り返しの表現とも重複するが、一見、無機質なブロック塀なども、よくよく見てみるとおもしろみのある表情をしている。よく見ると顔に見えたりするのは怖いけどおもしろいものだ。
ユニクロのポスターだか看板を撮ったものだ。当時、アンドレアスグルスキー展に行き、こういう表現に影響を受けていたというのもある。写真集は会場で買っておけばよかったかもと少し後悔している。
編集後記
以上。長々と読了感謝する。最後はやや駆け足になった感もあるが、以上がモノクロ写真を撮るときに意識したい10のポイントの全てである。有り体なことも多々含まれていたと思うがご容赦願う。あくまで私が意識している感覚なので、一般論とは違う箇所もあるかも知れないが、それはそれで個性として許容して欲しい。
なんだかRICOH GRの宣伝のような記事にもなってしまったがGRのハイコントラスト白黒愛好家は、私以外にもけっこういそうな気がするのは気のせいだろうか。たとえば「ふぉとぷろむな~ど」のささのは氏などもその一人として私は認識している。最後に氏の記事にリンクを貼って終わりとする。
コメント
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