カメラを趣味にした場合の陥りがちな50のルート(2016年1月版)

カメラの趣味は何かとお金がかかるものだ。以下、私の場合の陥ったルートを示しておく。同じ轍を踏まぬよう気をつけてもらいたい。

コンデジ(Nikon COOLPIX P300級)の画質や感度に不満を抱く。(4万円前後)
デジタル一眼レフに興味を持つ。「趣味なら本気で」などとキャッチコピーに踊らされ、思い始める。
とりあえずフルサイズは世界が違うほど高いので、APS-Cサイズのデジタル一眼レフを買う。(10万円前後)
なんだか楽しくなってきてカメラバッグなどに凝り始める。(2万円前後)
S18mm～135mmくらいの付属のレンズの画質に不満を抱くようになる。
フルサイズ対応の交換レンズを購入する。(12万円前後)
フルサイズ対応レンズをAPS-Cサイズのカメラで使うようになる。
画角が狭い気がしてくる。もっと広角が欲しくなる。
センサーサイズについて勉強したり、いろいろ蘊蓄が増えてきて、フルサイズ機に興味を持ってしまう。
清水の舞台から飛び降りる気分で、アベノミクスに背中を押されてフルサイズ機を購入する。(30万円前後)
ひとりで撮影するだけでなく、カメラサークルなどを探して躊躇なく入会したりする。
そこでできた仲間たちに触発されてますます加速する。
フルサイズでも高感度のノイズが気になり、夜景などをISO100で撮るために三脚を買う。(3万円前後)
標準ズームレンズの24mm～70mmの画角・画質だけじゃ満足できなくなる。
かといって大三元なレンズには届かず、妥協して割安な40mm程度の単焦点レンズを購入する。
望遠域が欲しくなってくる。飛行機とか鳥とか、ポートレートも望遠で撮りたいと思い始める。
それにしてもサードパーティ製か、メーカー純正レンズかで迷う。
結局、清水の舞台から飛び降りる気分で、純正レンズに手を出す。(25万円前後)
EF70-200mm F2.8L IS II USMなどを神レンズと讃えるようになる。
望遠レンズ専用に使うカメラストラップを買ったりする。
大切なレンズを守るために防湿庫を購入する。(5万円前後)
望遠でポートレートなどを撮りたくなってくる。コミケなどにカメコで参戦したりする。
とりあえずフラッシュが必要と考える。
友達や知人に借りたりしてみる。やっぱり自分用に欲しくなる。
50mmの単焦点レンズがリニューアルされたので、ついつい衝動買いしてみたりする。
液晶モニターが欲しくなってくる。
とりあえずプロ用の液晶モニターは高額なので、EIZO製の割安なモニターを購入する。(4万円前後)
デザフェスなどに参加したりしてくなってくる。
プリンターが欲しい。しかし高級機は大きいし置き場に困りそうで悩む。
やっぱりマクロレンズも欲しくなってくる。でもレンズがそんなに増えても使いこなす時間がないので我慢する。
カメラバックが用途ごとに増えてゆき4個、5個となってゆき、クローゼット内がカバンだらけになる。
Flickr、500PXなどに写真をアップするだけでは飽きたらず、素材として売れるようなサイトを探したりする。
巧く撮る構図なんたらとか、買うべきレンズはこれだ的な雑誌を買いあさる。
車を買ったりして、都内から離れた場所まで、撮影エリアを広げる。
優等生的な構図に飽きてきて、もともとそんな巧いわけでもないけど、あえて下手くそに撮ろうとか思ったりする。
鳥を撮るのは200mmでは全然足りないことに愕然とする。
x2倍のエクステンダーとかを買おうか悩み始める。
x2倍のエクステンダーを買う。
フラッシュがモデルチェンジするので買おうかと悩み始める。
カメラって初期投資すればあとはお金かからないよね、もうこれ以上カメラにお金かからないとか錯覚する。
ドンケのカメラバッグを何個か購入する。
気がつけばカメラバッグ沼に嵌まり、カメラバッグが五個以上になる。
カメラ専用のブログを無料ブログサービスにて開設する。
独自ドメインを取得し、サーバをレンタルして、ワードプレスでカメラ専用ブログを立ち上げる。
20万円を超える高額な単焦点レンズに手を出しそうになる。
広角ズームレンズが欲しくなるが、後継機(EF16-35mm F2.8L III USM)が出るまで我慢する。
単焦点レンズが欲しくなるが、後継機(EF50mm F1.2L II USM)が出るまで我慢する。
フルサイズの重量に疲弊し、サブにミラーレス機を導入しようか検討し始める。
旅先で写真をバックアップする用にノートパソコン(MAC含む)が欲しくなる。
本当に好きで写真を撮っている筈だが、時折、ブログのネタにするために撮っている気がしてくる。

以上、長くなったが私の場合はこんな感じである。皆様はいかがだろうか。おそらく私などはまだまだ序の口なのだとは自覚している。