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【レンズ購入記】背反するボケと超解像を両立したRF50mm F1.2L USMを買った話

Canon RF50mm F1.2L
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2025年12月9日 編集・校正

時は2023年2月5日。良く晴れた日だった。なんとなく「見るだけ」のつもりで立ち寄ったヨドバシカメラ町田店で、私はキヤノンの単焦点RFレンズ「RF50mm F1.2 L USM」を買っていた。

――ちょっと何を言っているのかわからないかもしれないので、もう一度言おう。私はキヤノンの単焦点RFレンズ「RF50mm F1.2 L USM」を買っていた。

「ふぇっ!?」

そんな高価なレンズを、すでにEF50mm f1.2を持っていながら、なぜいきなり買ってしまったのかーー。

時を遡ること約10ヶ月。ブログには書いていなかったが、私は昨年4月7日にRF24-70mm F2.8 L IS USMを購入している。ヨドバシ価格が302,500円から335,500円へと値上げされる直前、33,000円の差を逃すまいと駆け込で購入したのだった。(現在は341,000円)

この「大三元」標準ズームレンズの圧倒的な解像力には感嘆し、焦点距離的にもオールマイティなレンズを手に入れて満足はしていたのだが、どうしてもRFのLレンズの単焦点レンズを手にしたいという欲求が沸いてきてしまったのだ。そこで短焦点レンズの候補に挙がったのが以下の四本のレンズであった。

RF135mm F1.8 L IS USM

RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

RF85mm F1.2 L USM

RF50mm F1.2 L USM

RF135mm F1.8 L IS USMは今までにない画角の写真が撮れそうだし、f1.8とはいえ望遠側ということもありボケも綺麗そうで、何より新しく発売されるレンズとあってひときわ興味をそそられたが、室内で使いこなすにはやや難しい焦点距離な気がしたのでひとまず保留。手持ちのEF70-200で135mm域固定で練習してからでも遅くはないだろう。

RF100mm F2.8 L MACRO IS USMはマクロだし、花を撮るにはまさに打ってつけという印象を受けた。しかし焦点距離的には使いどころが限られ。頻繁に使うことは少なそう。そして単焦点にしてはf2.8という明るさはズームレンズでもカバーできるので保留。SAコントロールはなんとなく蛇足機能な気がしなくもないし、EF100mmとの性能差が少なそうというのも気になったのだった。それでも1.4倍マクロは楽しそうだし、比較的価格が安い(といっても17万円位)のはいいと思った。

RF85mm F1.2 L USMは価格が高く、重量もあるため候補から早々に脱落した。BRレンズを採用していることもあり、描写性能は間違いなくトップだと思うけどね。

RF50mm F1.2 L USMについてはBRレンズではないことから「キヤノンが本気を出していないのでは?」という疑念が生じ、心に引っかかっていた。しかし分厚いUDレンズが中央群に使われていたり、絞り羽が10枚だったりと魅力的なレンズに思えてきた。そして何より焦点距離50mm自体が好きな焦点距離なのと、EF50mmf1.2の画質は味があって好きだけど収差やパープルフリンジが気になることは否めず、どうしてもRF50mmなんてなくてもいいとは言い切れなかったのである。

これから先もずっとRF50mm f1.2のことが気になって考えてしまうなら、いっそ買ってしまった方が楽になるかもしれない。50mm f1.2という単焦点レンズを二つも所持することに何とも言えないもったいなさというか使いこなしの難しさを感じていたけれど、RF50mm f1.2を買ったとしてもEF50mm f1.2も持ち続けていれば、RFの高解像度な描写と、EFの味のある描写のレンズを同時に持っていることができる。つまり充実感は単純に倍になる筈だ。解像度から生まれる切れのあるツッコミと、オールドレンズさながらの味のあるボケ。この二つのレンズの間には、まるで漫才コンビのような関係性が生まれるかもしれないーー。

……いや自分でもちょっと何言っているのかわからない。

話をヨドバシカメラに戻そう。店頭に掲げられた「RF50mm F1.2L USM 357,500円」という価格表示を見て、ずいぶん値段が上がったものだと眺めていた。この時点で今日購入する意思などまったくなかった筈だ。

そこに店員が左から現れ、何も値切ってもないのに私の耳元で「338,000円にできますよ」と囁いてきたのだ。買うつもりはなかったのだが、そんなに値引きをしてくれると心が揺れてしまう。「背中を押せばいいのかな?」といつの間にか私の右にいた妻が囁いてきた。

店員としばらくレンズ談義を交わした後、。「なんとか335,000円までできると思います」とダメ押しがきた。つまり11%ポイント還元を反映させれば実質298,150円となる。価格.comの最安値315,000円(2023/2/5現在)より全然安い。

結局、気がつけばKenkoのゼクロス2プロテクトフィルター(9,800円)とセットで購入していた。

--IYH!!!(イヤッッホォォォオオォオウ!!)

 

早速、開封の儀。

RF50mm f1.2L USMとEF50mm f1.2L USMを比較

RF50
EF50
RF50
EF50

 

こうして比べてみると明らかにRFレンズの解像度が優れている。そして45cmから40cmと5cmだけ寄れるのも地味に嬉しいポイントだ。

一方で、EFレンズの味わいもまた良くも悪くも際立ってしまった。EFレンズの収差は「味」として楽しむ余裕があればこれはこれでよいのである。

そういった余裕もRFとEFを同時に所持することで生まれてくる思わぬ「副反応」といったところだろうか。

以下、うちのわんこの写真をEFレンズとRFレンズのそれぞれで撮った写真を一枚ずつ載せておくますわん。

EFレンズの味わい

 

RFレンズの性能の暴力

 

以上、私がレンズ沼に落とされた現場からは以上です。ファーストインプレッションにもならないような感じでしたが、皆さまがレンズ沼に落ちるためのーーあるいは落ちないためのーー参考になれば幸いです。

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